Amazonギフト券の転売や不正利用でアカウント停止?Amazonの厳格な取り締まりと安全な使い方を解説

Amazonギフト券の転売や不正利用でアカウント停止?Amazonの厳格な取り締まりと安全な使い方を解説 Amazonギフト券

Amazonギフト券は、自分用にも贈答用にも使える便利なデジタルツールとして多くのユーザーに親しまれています。しかしその一方で、Amazonはギフト券の不正利用や転売に対して非常に厳しい監視体制を敷いており、知らずにルールを破ってしまっただけでも、アカウントの一時停止や閉鎖という重い処分を受けるケースが少なくありません。

とくにここ数年、Amazonはギフト券を悪用した詐欺の増加を背景に、転売されたギフト券の使用や、第三者が購入したコードの登録に対して強力な取り締まりを行ってきました。「買って登録しただけでアカウントが凍結された」「誰かにもらったギフト券で閉鎖された」などの声がSNSや口コミサイトに溢れているのはその証拠です。

この記事では、Amazonギフト券の取り扱いで起こり得るトラブルを中心に、アカウント停止となる理由・Amazonの対策・救済されるケース・転売品の危険性・転売する側のリスクまで、包括的に解説していきます。


  1. 1. Amazonギフト券の利用でアカウント停止になる理由
    1. 1-1. 利用規約と細則から読み取れるルールの厳格化
    2. 1-2. アカウント停止の判断基準は非公開
    3. 1-3. Amazonが実際に処分を下すケースとは?
    4. 1-4. 詐欺と無関係でも「転売ギフト券」で処分される理由
    5. 1-5. 一度の利用でも「信頼性の低い行動履歴」として処分対象に
  2. 2. Amazonが行う具体的なギフト券対策
    1. 2-1. ギフト券コードの無効化処理
    2. 2-2. 登録済み残高の一方的な没収
    3. 2-3. ギフト券使用を含む注文のロック処理
    4. 2-4. アカウントの一時停止・ロック対応
    5. 2-5. アカウントの完全閉鎖と影響範囲
  3. 3. 処分を受けたときの対応と回避可能なケース
    1. 3-1. 他人の購入したギフト券を使った場合の対処不能性
    2. 3-2. 裁判での判例はAmazon側の勝訴が多数
    3. 3-3. 家族や親族からの贈与なら、証明書類で復旧可能なケースも
    4. 3-4. 過去に第三者からのギフト券登録が多いと問答無用でNG
    5. 3-5. 問い合わせ時に伝えるべき内容と資料例
  4. 4. 転売されたAmazonギフト券は買っていいのか?
    1. 4-1. 規約では明確に「転売品の使用禁止」とされている
    2. 4-2. 覚悟の上で買うならアカウント閉鎖のリスクを理解すべき
    3. 4-3. Amazonのシステムではギフト券の流通経路を把握可能
    4. 4-4. 転売サイトでの補償は難しくなってきている
    5. 4-5. 2024年末時点での処分率の噂とAmazonの沈黙
  5. 5. Amazonギフト券を転売するのはアリなのか?
    1. 5-1. Amazonの規約では明確に禁止されている転売行為
    2. 5-2. 相場下落と買取業者のリスク回避による買取率の低下
    3. 5-3. 売却後に無効化された場合、返金請求やトラブルになることも
    4. 5-4. 後払い購入→現金化のような方法は損失リスクが大きい
    5. 5-5. 他のギフト券との比較と選択肢の提案
  6. よくある質問(Q&A)
    1. Q1. Amazonギフト券をフリマアプリで買うのは違法ですか?
    2. Q2. ギフト券コードを入力したら残高が表示されたのに、あとで消えました。なぜ?
    3. Q3. 他人からもらったギフト券でも、使っていいケースはありますか?
    4. Q4. Amazonがアカウントを停止した理由を教えてくれないのはなぜ?
    5. Q5. 登録する前にAmazonギフト券の残高を確認する方法はありますか?
    6. Q6. アカウント停止後、ギフト券の残高は返ってきますか?
    7. Q7. ギフト券買取業者に売るのは問題ありませんか?
    8. Q8. 転売ギフト券の使用で初めてのアカウント停止はどれくらいの確率ですか?
    9. Q9. 無効なギフト券を売ってしまったらどうなりますか?
    10. Q10. ギフト券の現金化に向いている他の選択肢は?
  7. まとめ

1. Amazonギフト券の利用でアカウント停止になる理由

Amazonギフト券を使っただけでアカウントが停止される──。一見信じられないような話ですが、これは実際に多くのユーザーに起こっている現象です。ここでは、停止に至る背景や、Amazonの規約、そしてどんな行動がリスクとなるのかを詳しく見ていきましょう。


1-1. 利用規約と細則から読み取れるルールの厳格化

Amazonは、ギフト券に関する細かいルールを「Amazonギフト券の利用規約」内に定めています。そこには明確に「ギフト券は転売禁止」「第三者への譲渡は禁止されている」という記載があり、あくまでAmazonが意図した正規の流通ルートで購入・利用された場合のみ有効という扱いになっています。

このため、たとえギフト券そのものが本物であっても、転売を経由して手元に来たものは規約違反とされる可能性があります。


1-2. アカウント停止の判断基準は非公開

Amazonの方針として、アカウント停止の具体的な基準や内部フラグの内容は一切公開されていません。 そのため、ユーザーは自分のどの行動が問題視されたのか分からないまま、突然のロックや閉鎖を受けることになります。

これは、「処分を逃れるための行動パターンを作らせない」というAmazonのセキュリティ戦略の一環とも言われており、“グレーゾーンでの利用”が最も危険な行為といえるでしょう。


1-3. Amazonが実際に処分を下すケースとは?

Amazonがアカウントを停止する典型的なケースとして、以下のような行動が挙げられます。

  • 第三者が購入したギフト券コードを、受取人本人以外が登録・使用した場合
  • ギフト券の送付先と、登録されたアカウント名義が一致していない場合
  • 一見問題のないコードでも、「流通経路が不明」「不自然な使用履歴」があるとシステムに判定された場合
  • 詐欺や不正行為に関係するAmazonギフト券と認識されているものを使用した場合

これらはAmazonの内部データと照合され、自動的に「不正使用の可能性あり」と判断されると、何の警告もなくアカウントが凍結されるケースもあります。


1-4. 詐欺と無関係でも「転売ギフト券」で処分される理由

ユーザーが「自分は何も悪いことをしていない」と思っていても、そのギフト券が過去に詐欺や不正入手と関係していた場合、アカウントへの影響は避けられません。

また、詐欺とは無関係でも、「転売品」というだけで、規約違反と見なされ処分されることがあります。これが多くの利用者がAmazonギフト券の取り扱いに神経質になる理由の一つです。


1-5. 一度の利用でも「信頼性の低い行動履歴」として処分対象に

Amazonでは、ギフト券だけでなくアカウント全体の利用履歴も評価の対象になっています。

たとえば、以下のようなケースは「信頼性が低い」とされ、ギフト券1枚だけでも処分対象になり得ます。

  • 過去に複数の異なる第三者からのギフト券登録履歴がある
  • 残高確認を繰り返し行っている
  • 注文とキャンセルを繰り返すなど、機械的な行動が見られる

Amazonにとって「不正の可能性がある行動」を繰り返しているアカウントは、被害防止の観点から積極的に排除の対象になるのです。


2. Amazonが行う具体的なギフト券対策

Amazonでは、ギフト券の転売や不正使用を未然に防ぐために、独自のAI監視システムや内部フラグを活用した厳格な管理体制を敷いています。
その対応は非常に徹底しており、たとえユーザーが「知らなかった」と主張しても、Amazon側がリスクと判断すれば容赦なくギフト券の無効化やアカウントの処分が実施されるのが実情です。

この章では、Amazonが実際に取ることのある処分措置について、具体的な例を挙げながら解説していきます。


2-1. ギフト券コードの無効化処理

もっとも軽度な対策として、登録されたギフト券コードそのものが無効化されるケースがあります。

【主なケース】

  • ギフト券の発行経路に疑義がある
  • 転売サイトなど、正規でないルートからの購入とみなされる
  • 一度使用された形跡があるギフト券が再登録される

この場合、Amazon側でコードが無効と判断されると、自動的に残高が登録されず、エラー表示になるため、利用者側では原因が分からず困惑することが多いです。


2-2. 登録済み残高の一方的な没収

コードの登録が一見完了したように見えても、Amazonが後から「不正の疑いあり」と判断した場合は、登録された残高が没収されることがあります。

【ポイント】

  • 登録時に「正常に登録されました」と表示されても安心できない
  • 数時間〜数日後に、突然残高が0円になっていることもある
  • ギフト券の残高が商品購入に使われていた場合、注文そのものが取り消されることも

これがAmazonの“後追い型対策”の一例であり、AI監視のもとで処理されていると見られます。


2-3. ギフト券使用を含む注文のロック処理

ギフト券で決済した注文が出荷前のタイミングで保留・キャンセル状態になる場合は、Amazonがリスク検知をしたサインです。

【このようなケースは要注意】

  • ギフト券やギフト券の残高を使って商品を購入した直後に出荷が止まる
  • 「お支払い方法に問題がありました」という通知が届く
  • アカウント内の注文履歴に「キャンセル済」と表示される

これは、ギフト券自体が無効と判断されたか、ギフト券の使用アカウントが“要監視”とマークされた状態と考えられます。


2-4. アカウントの一時停止・ロック対応

状況によっては、アカウントが一時的にロックされる措置も取られます。
この段階では、メールで「アカウントのセキュリティ確認中」といった連絡が届くことが多いです。

【特徴】

  • ログインはできても、注文・チャージ・レビュー投稿などの操作が制限される
  • ギフト券や購入履歴にアクセスできないことがある
  • 本人確認書類の提出を求められるケースも

ロックが長引くと、そのまま恒久的な閉鎖(次項)へと移行することもあります。


2-5. アカウントの完全閉鎖と影響範囲

もっとも重い処分が「アカウントの閉鎖」です。一度閉鎖されたアカウントは再利用不可となります。通常は同一名義で別のアカウントを作成することも可能ですが、厳しい場合は同一名義での再登録も制限されることがあります。

【閉鎖されると起こること】

  • 登録済みギフト券残高の没収(返金なし)
  • プライム会員の特典・サブスクの即時停止
  • 購入履歴や領収書の取得ができなくなる
  • 同じ住所やクレジットカードを使った別アカウントも、連動して停止される恐れあり

「一度のギフト券登録」であっても、Amazon側が“ブラックリスト相当”と判断すれば即時閉鎖される可能性があることを、強く意識しておく必要があります。


3. 処分を受けたときの対応と回避可能なケース

Amazonアカウントのロックや閉鎖は、突然通知もなく実行されることがあります。
ギフト券の登録がきっかけであっても、その後の利用が一切できなくなるケースも少なくありません。

この章では、アカウントが停止・閉鎖された場合の対応方法と、まれに救済される可能性がある状況について詳しく解説します。
対応を誤ると回復がさらに難しくなるため、冷静に対処することがカギとなります。


3-1. 他人の購入したギフト券を使った場合の対処不能性

もっともよくあるのが、「フリマアプリや知人からもらったギフト券を使っただけでアカウントが停止された」というケースです。

【ここで重要なポイント】

  • Amazonは「ギフト券の贈与」そのものを禁止しているわけではありません
  • しかし、「購入者=使用者」であることが原則とされており、本人以外のアカウントに登録された場合、自動的に“疑わしい使用”と見なされる可能性があります
  • 特に、Amazonギフト券を購入する際に指定する送付先メールアドレスや送付先住所とAmazonアカウントが一致しないと内部フラグが立ちやすい

このような状況では、たとえコードが本物でも、正当性の証明が極めて難しいため、復旧の望みはほぼありません。


3-2. 裁判での判例はAmazon側の勝訴が多数

「一方的にアカウントを閉鎖された。納得できない」として、Amazonを相手取って訴訟を起こしたケースも存在しますが、多くのケースでAmazon側が勝訴しています。

【理由】

  • 利用者はAmazonの利用規約に同意したうえでサービスを使っている
  • 「不正使用が疑われた場合のサービス停止権限」が規約に明記されている
  • Amazon側が内部調査結果や不正検出ロジックを公開しなくても、正当とされる傾向がある

つまり、法的に争っても勝てる見込みは極めて低いというのが現実です。


3-3. 家族や親族からの贈与なら、証明書類で復旧可能なケースも

唯一、例外的に復旧の可能性があるのが、「家族や親族からギフト券を受け取った」という明確な証拠がある場合です。

【対応の例】

  • Amazonカスタマーサービスに問い合わせ
  • 「ギフト券を購入した家族の氏名・Amazon注文番号・購入日」などを提示
  • 贈与の意図を裏付けるLINE・メール・手紙などのやり取りのスクリーンショット提出

【注意点】

  • 救済されるのは“初回の問い合わせ”で信頼性が高い場合に限られる
  • 複数の第三者からのギフト券登録履歴がある場合はアウト
  • ギフト券を複数枚、定期的に登録していた履歴があると「業者扱い」として拒否されやすい

このように、「家族間の正当な贈与」であっても“利用パターンが怪しい”と判断された場合は救済されない恐れがあるのがAmazonのスタンスです。


3-4. 過去に第三者からのギフト券登録が多いと問答無用でNG

アカウントが“過去の履歴から既に要注意扱い”になっていると、どれだけ正当な理由があっても処分を回避できない場合があります。

【Amazonが特に注視する履歴の例】

  • ギフト券登録数が多すぎる(とくに異なる名義・購入元)
  • 登録間隔が不自然(同日に複数枚の登録など)
  • 登録後すぐに高額決済・キャンセル・返金などの動きがある

Amazonは、ユーザーの過去数年分の履歴を把握して判断を下しているため、「今回はたまたま」では済まされないことが多いのです。


3-5. 問い合わせ時に伝えるべき内容と資料例

それでも「どうしても納得できない」という場合は、正確な情報と証拠をそろえて、淡々と問い合わせを行うのがベストです。

【問い合わせ時に伝えるべきこと】

  • ギフト券の送信元(名前・Amazon注文番号・日付)
  • 使用したアカウント情報とギフト券の登録日時
  • ギフト券が贈られた経緯(やり取りの内容・スクリーンショットなど)
  • 過去に登録したギフト券との関係性(すべて記載)

【重要な姿勢】

  • 感情的に「なぜ私だけが」などと訴えない
  • 相手が「再調査に応じてもいい」と思えるような冷静さと丁寧さ
  • 1回で納得させられる情報量と信憑性があると成功率が上がる

とはいえ、処分撤回のハードルは非常に高いため、そもそもギフト券の入手経路に気を配ることが最大の予防策となります。


4. 転売されたAmazonギフト券は買っていいのか?

「ネットで安く買えるならお得じゃないの?」
そんな気持ちで手を出したAmazonギフト券が、アカウント停止や残高没収の引き金になることもあります。転売品のギフト券は見た目には問題がなくても、Amazonの内部的には“要注意品”としてマークされている可能性があるのです。

この章では、転売されたギフト券を買うことのリスクや、実際にAmazonからどのように見られているのか、そして「安全な買い方が存在するのか」について、現実的な目線で解説していきます。


4-1. 規約では明確に「転売品の使用禁止」とされている

Amazonの「ギフト券利用規約」には、はっきりと以下のような記述があります。

Amazonギフト券は譲渡または転売できません。Amazonが許可していない第三者から購入された場合、そのギフト券は無効とされることがあります。

つまり、誰かが購入し、それを別の誰かが再販した時点で規約違反になります。
たとえ善意で贈ったつもりでも、Amazon側が“転売ルートの可能性あり”と判断すれば、使用者にペナルティが科されるリスクが生じます。


4-2. 覚悟の上で買うならアカウント閉鎖のリスクを理解すべき

現在、フリマアプリ・コード販売掲示板・SNSなどでは、「未使用」「格安」と称してAmazonギフト券が出品されています。
しかし、その多くが転売品や入手経路不明のコードであり、購入者がリスクを背負うことになります。

【よくあるトラブル】

  • 登録時に「コードが無効」と表示される
  • 登録後に残高が消える
  • アカウントがロックされ、Amazonに説明しても復旧できない

「安く買えた」と思っても、その代償がアカウント停止・残高没収では割に合いません。


4-3. Amazonのシステムではギフト券の流通経路を把握可能

多くの人が誤解しているのが、「コードを登録しただけで、Amazonに何が分かるの?」という点です。
実際には、Amazonはギフト券の発行・送信・登録・使用に至るまでの情報をすべて一元管理しています。

【Amazonが把握できる情報の例】

  • ギフト券がどのアカウントから購入されたか
  • どのIPアドレス・デバイスで登録されたか
  • ギフト券が発行された直後に、どのタイミングでどのアカウントに移動したか
  • 同一ギフト券が複数人の手に渡っていないか(再利用・照会履歴)

つまり、表面上は未使用のコードであっても、「正規の利用とは異なる不自然な動き」をAIが検知すれば処分対象になりうるということです。


4-4. 転売サイトでの補償は難しくなってきている

かつては一部の転売系サイトで、「ギフト券の残高が使用できなければ全額返金します」といった補償サービスが提供されていました。
しかし近年、Amazonによるギフト券取り締まりの強化により、転売で入手したギフト券を使用して残高を使用できなかった場合には、補償の対象外とされるケースが増加しています。

【補償を断られる主な理由】

  • 「Amazonの規約・細則違反による処分には責任を負いません」
  • 「アカウント停止との関連性は証明できないため、対象外」
  • 「ご利用後のコードの有効性は保証いたしかねます」

多くの転売サイトでは現在、利用規約の中でこうしたリスクをあらかじめ明示しており、購入者がその内容に同意した時点で、一定の責任を負うことになります。

また、Amazonギフト券は転売対策が強化された影響で、中古市場での価値が下落傾向にあります。
一見すると相場より安く買えるのでなんでも10~15%オフで買えるように見えますが、それは「正常に使えるとは限らない」というリスクと表裏一体なのです。

Amazonギフト券をAmazon以外の転売サイトから購入する場合は、「このギフト券が使えなかったとしても後悔しないか」という視点で、本当にそのリスクを受け入れられるかをよく考えてから行動することが重要です。


4-5. 2024年末時点での処分率の噂とAmazonの沈黙

業界内では、「2024年末時点で、転売品のAmazonギフト券を使って処分される確率は1〜5%程度」との噂も流れています。
しかし、これはあくまで内部関係者の憶測や、利用者の口コミに基づく数字であり、Amazon自身は一切コメントしていません。

【ポイント】

  • 一部のユーザーは何度使っても問題ないと報告している
  • 一方で「初めて転売で買ったAmazonギフト券で即停止された」という報告も多数
  • Amazonの審査基準は非公開であり、“運頼み”で利用するのは危険

このような背景から、現時点で「転売品を安全に使う方法」は存在しないというのが、最も確実な結論です。


5. Amazonギフト券を転売するのはアリなのか?

「ギフトでもらったけど使わない」「現金が必要だから売りたい」
そんな理由でAmazonギフト券を現金化しようとする人も少なくありません。
しかし、Amazonギフト券は「売る側」にとっても高リスクな商品であることを理解しておく必要があります。

この章では、Amazonギフト券の転売行為が持つ法的・運用的な問題、そして現在の相場や買取のリスクについて具体的に掘り下げます。


5-1. Amazonの規約では明確に禁止されている転売行為

まず大前提として、法律ではAmazonギフト券の売買は禁止されていませんが、Amazonのギフト券利用規約には「ギフト券の転売を禁止する」という明記があります。

「Amazonギフト券は、Amazonが発行し、Amazonが直接販売したものである場合に限り有効です。他人による販売・再販売されたギフト券は、Amazonの裁量により無効とされる可能性があります。」

つまり、他人に販売する、または売る目的で譲渡する時点で規約違反になります。
一見、個人的な現金化でも、買い取った業者側・使用者側に迷惑が及ぶケースも多く、非常にリスクの高い行為となります。


5-2. 相場下落と買取業者のリスク回避による買取率の低下

過去にはAmazonギフト券の買取率は90%以上をキープしていましたが、現在では80%を下回ることも珍しくありません。

【理由】

  • Amazonによる無効化やアカウント停止リスクが上昇
  • 登録後に残高が削除されることがあるため、業者が補償を渋る
  • 安定性のある他の電子ギフト券(Apple、nanacoなど)の方が需要が高まっている

つまり、「リスクの割にリターンが少ない」状態になってきているため、業者もAmazonギフト券の取り扱いを減らす傾向にあります。


5-3. 売却後に無効化された場合、返金請求やトラブルになることも

Amazonギフト券は、売却したあとにAmazon側が無効化してしまうケースが多数報告されています。

【よくあるトラブルの例】

  • 登録直後は使えたが、数日後に残高が消えていた
  • 購入者(業者)から「ギフト券が無効だった」と言われ、支払った買取金額の返金を求められる
  • 利用された商品がキャンセル・返品扱いにされ、Amazonアカウントごと停止される

こういったトラブルに発展すると、「現金化どころかマイナスになる」という事態にもなりかねません。


5-4. 後払い購入→現金化のような方法は損失リスクが大きい

一部では「後払い決済でAmazonギフト券を買い、即売却して現金を得る」ような方法も紹介されていますが、これは極めて危険な手法です。

【なぜ危険なのか】

  • 支払いを踏み倒せば詐欺行為になる可能性がある
  • 売却後に無効化されれば、現金を失って債務だけが残る
  • 信用情報に傷がつき、後払い決済そのものが使えなくなる

短期的にはお金が手に入るように見えても、長期的には信用と安全を失う方法であり、おすすめできません。


5-5. 他のギフト券との比較と選択肢の提案

Amazonギフト券のリスクが高まっている現在、現金化を検討するなら別のギフト券を選ぶのが賢明です。

【比較的安全で買取率も高いギフト券】

  • Appleギフトカード:買取率80〜90%、登録前の残高確認が可能
  • nanacoギフト:85〜90%、セブン関連の需要が高く安定
  • ニンテンドープリペイドカード:75〜80%、若年層需要が強い

これらのギフト券は現金化してもアカウント停止に直結することが少ないため、より安全に取り扱える選択肢といえます。


次は、ここまでの内容をふまえて、読者の不安や疑問に答えるQ&A形式の項目(10個)に移ります。


よくある質問(Q&A)

Q1. Amazonギフト券をフリマアプリで買うのは違法ですか?

A. 違法ではありませんが、Amazonの利用規約では転売品の使用を禁止しており、アカウント停止のリスクがあります。安く買えたとしても、長期的には損をする可能性が高いです。


Q2. ギフト券コードを入力したら残高が表示されたのに、あとで消えました。なぜ?

A. Amazonがそのギフト券に不正の疑いを持ち、後から残高を無効化した可能性があります。内部の判断によるため、利用者側では理由を知ることができません。


Q3. 他人からもらったギフト券でも、使っていいケースはありますか?

A. 家族や親族からの贈与であれば、証明書類があれば例外的に認められることがあります。ただし、過去の使用履歴が要注意アカウントと判断されていると復旧されないことも。


Q4. Amazonがアカウントを停止した理由を教えてくれないのはなぜ?

A. セキュリティ上の理由で、Amazonは処分の具体的理由や基準を開示していません。そのため、ユーザー側が“どこでアウトだったか”を把握するのは非常に困難です。


Q5. 登録する前にAmazonギフト券の残高を確認する方法はありますか?

A. いいえ。Amazonでは登録前に残高が表示される仕組みはありません。コードを登録してはじめて、残高の有無がわかります。


Q6. アカウント停止後、ギフト券の残高は返ってきますか?

A. 原則として返金・返却されません。Amazonは利用規約上、「停止されたアカウントに紐づく残高は無効」と定めています。


Q7. ギフト券買取業者に売るのは問題ありませんか?

A. 買取業者は法人であっても、Amazon側からすれば“転売行為”です。業者側の対策次第では比較的安全に処理されることもありますが、100%安全とは言い切れません。


Q8. 転売ギフト券の使用で初めてのアカウント停止はどれくらいの確率ですか?

A. 公開されていません。業界内では「1〜5%」という噂もありますが、タイミング・履歴・使用状況によって大きく変わるため、あくまで運任せと考えるべきです。


Q9. 無効なギフト券を売ってしまったらどうなりますか?

A. 買取業者から返金や損害賠償を求められる場合があります。また、今後その業者を利用できなくなることもあります。


Q10. ギフト券の現金化に向いている他の選択肢は?

A. 現在は、Appleギフトカード・nanacoギフト・ニンテンドープリペイドカードなどが人気です。Amazonギフト券と比べてリスクが低く、買取率も安定しています。


まとめ

Amazonギフト券は便利で人気の高い電子ギフトですが、Amazonは不正利用や転売に対して非常に厳しい姿勢を取っており、たとえ知らずに使っただけでもアカウントが停止される可能性があります。
特に、転売サイトやフリマで手に入れたギフト券の使用は、残高の没収や注文のキャンセル、最悪の場合はアカウント閉鎖につながることもあります。

安全に利用するためには、正規ルートで購入したギフト券のみを使うことが絶対条件です。
また、現金化を考えるなら、Amazonギフト券ではなくリスクの低い他のギフト券を選ぶのが賢明です。正しい知識と慎重な行動が、資産を守る一番の防衛策となります。

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